DIY GPS -iPhoneを山用GPSに 主な機能

各説明へのリンク

メイン画面の使い方を知りたい場合は、コチラ。

ツールバーのフォルダボタン、地図一覧画面について知りたい場合は、コチラ。
地図詳細画面について知りたい場合は、コチラ。
bluetoothでの地図共有について知りたい場合は、コチラ。

ツールバーの歯車ボタン、設定画面について知りたい場合は、コチラ。

ツールバーの人間ボタン、GPSログ機能について知りたい場合は、コチラ。

ルールバー一番右の★ボタン、目的地設定について知りたい場合は、コチラ。


いっぱい数字付いてますが、見た目ほど複雑ではありません。


ツールバーは設定により自動的に隠れるようになっています。標高表示オン、目的地表示オン、速度表示オンの例。iPod touchではコンパスや目的地の方向表示がありません。


詳細地図は赤い枠で表示されます。赤い枠が画面の中央に掛っている時に「詳細」ボタンが表示されます。


ルート設定の「ウェイポイント全描画」をオンにすると直近のウェイポイント以外も表示され、累計距離や標高差、到着予想時間が表示されます。


昭文社や山と高原地図などをスキャンして使う事も可能です。(昭文社 山と高原地図奥多摩2011年版より引用)
メイン画面  起動するとアクティブな地図が表示されます

左の画像はすでに取り込んだ地図を表示した画面で、本当の最初は地図が設定されていません。まだ地図を取り込んでない場合は「地図のつくり方と取り込み方」か「KMZファイルインポート」を読んで地図を取り込んでください。

地図はタッチでスクロールできますし、ピンチ操作で拡大縮小も出来ます。普通の地図アプリと同じように使えます。ダブルタップで拡大、タッチして0.5秒後に離すと縮小する、タップズームという機能もあります(使いたい場合は設定でタップズームをオンにしてください)。

1.現在地の経緯度
現在地の経緯度を表示します。表示形式は設定で10進法と60進法、UTM形式で切り替えられます。左の例は60進法です。

2.距離測定
地図を2本指でタップして離すと、その間の距離を計算して表示します。表示は5秒で消えます。表示中に再度距離測定をすると距離が加算され「xxx.xm+」と、距離の後にプラスが表示されます。曲がった道の距離を測りたい場合などは加算モードで計ってください。距離表示をタップすると表示が消え、加算モードが解除されます。5秒待って自動で消えた場合も加算モードは解除されます。

1回目加算モード中(距離表示をタップすると消えます)

3.トラック情報ボタン
GPSログを記録している時だけ表示されます。押すと記録中のログの情報を見られます。詳しくはコチラをご覧ください。

4.標高表示
現在地の標高を表示します。表示するかどうかは設定で変更できます。GPSでの測定なので実際の標高とズレが生じます。±は標高の精度を表します。

5.コンパス
電子コンパスが搭載されていない機種では表示されません。電車や車の中、送電線や変電所の近くなど磁気を発する物が近くにあると大きな誤差が出ます。コンパスが正しく動いているかどうかは、設定のコンパス警告をオンにすると判ります。なお、このコンパスが指すのは磁北ではなく真北です。物理的な方位磁石と6°ほどズレますのでご注意下さい。

タップするとGPS情報などを音声で案内します。喋ってる途中でもう一度タップすると黙ります。


音声によるGPS情報の案内機能デモ動画。

6.速度表示
移動速度を表示します。

7.情報クリアボタン
押すと画面上部の情報欄を隠します。邪魔なときは隠して下さい。もう一度押すと表示されます。

8.目的地ポインタ
19番のボタンを押すと目的地を設定することが出来、設定した地点には星マークが表示されます。目的地と現在地は黄色い直線で結ばれます。

9 赤い矢印.現在地ポインタ
現在地には赤い矢印のポインタが表示されます。自分が向いている方向を向きます。ポインタの大きさは大、中、小があり、設定で切り替えられます。

9 青い円.精度円
現在地ポインタの周りに表示差されている青い円は、GPS精度を表します。円の中のどこかにいるという意味です。谷や岩陰など、GPSの電波を受信しづらいところでは精度が下がり円が大きくなります。

10.ズームボタン
地図の拡大と縮小が出来ます。手袋+スタイラスペンを使う場合など、ダブルタップやピンチでの操作が難しい場合は便利かと思います。設定の[表示設定]-[ズームボタン]がオンの時に表示されます。詳しくはコチラ

11.GPSログのトラック表示
16番のボタンを押すとトラック一覧画面が開きます。トラックとは、GPSの座標を記録した線の事です。記録中のトラックは地図の上に紫の線で描かれます。既存トラックの表示も出来るので、地図上に表示して道しるべとする事も出来ます。既存トラックは赤い線で表示されます。GPSロガーの機能について詳しくは「GPSロガー」をご覧ください。

12.広域/詳細地図切り替え
[設定]-[動作設定]-[広域/詳細地図切替]をオンにすると動作します。表示している地図にすっぽり含まれる地図があった場合は「詳細」ボタンが表示され、逆に表示している地図をすっぽり含む地図があった場合は「広域」ボタンが表示されます。押すと、それら広域/詳細地図に切り替わります。

詳細地図は赤い枠で範囲が表示され、その範囲が画面の中央に掛ると「詳細」ボタンが表示されます。広域/詳細地図は表示する候補が1枚の時はそのまま切り替わりますが、複数ある場合は下の様に選択肢が表示されるので選んでください(例えば範囲が重なっている詳細地図がある場合や、広域地図の更に広域地図がある場合など)。

なお、この広域や詳細地図の関連付けはDIY GPSが自動で行います。広域地図、詳細地図を普通にKMZファイルなどでインポートすれば、地図同士を自動で結びつけますので特別な操作は必要ありません。


複数の候補がある場合は選んでください。

13.スケール表示
距離のスケールです。地図の大きさや倍率によって適切なサイズで表示されます。表示タイプを3種類から選べますので、好きなのを表示して下さい。もちろん非表示にも出来ます。設定に関する詳しい状はコチラ


スケールは設定で3種類から選べます。

14 m表示.目的地までの距離
現在地から目的地までの距離を表示します。詳しくはコチラ

14 矢印.目的地の方角
現在地から見た目的地への方角を矢印で表示します。詳しくはコチラ

15.地図フォルダ
タップすると地図一覧画面が開きます。

16.設定
DIY GPSの設定画面を開きます。

17.GPSロガー(トラック一覧画面)
トラック一覧画面を開きます。ログの開始や停止、表示、ログの閲覧、エクスポート、削除などを行います。

18.センタリング
タップすると自動で現在地をセンタリングするようになります。アイコンの色が濃い状態は、現在地が移動すると追尾して常に現在地をセンターに表示します。トグル式になっているので、もう一度タップすると追尾をやめます。

19.ヘディングアップ
タップすると自分の向きと連動して地図が回転するようになります。もう一度押すとノースアップになります。

20.目的地設定
目的地を設定します。設定すると星ポインタや距離が表示されます。解除したい場合はもう一度画面を開いて『案内停止』ボタンを押してください。

21.横表示
iPhoneの画面回転ロック(後述)を外した状態でDIY GPSのメイン画面(地図の画面)を表示してiPhoneを横にすると画面が回転します。そのままホールドしたい場合は画面左上の鍵マーク(横画面ロックボタン)を押してください。なお、メイン画面以外は縦表示のままですのでご注意ください


横画面ロックボタンを押すと横表示で固定されます。

注意 画面を回転させたくない場合

上で書いている「画面回転ロック」ですが、そもそも画面回転ロックってなに?という方もいると思うので解説しておきます。

iPhone(iOS7以降)の画面を下から上にフリックするとコントロールパネルが表示されます。

この、右上にあるのが画面回転ロックボタンです。この鍵マークが閉じている状態だと、画面回転に対応しているアプリでも回転しなくなります。DIY GPSを使うときに画面が回転して煩わしい場合は回転ロックを掛けてください。僕は、ブラウザでもなんでも回転すると鬱陶しいので基本的に回転ロックを掛けてあります。


目的地をセンターに入れて「目指す」ボタンを押してください。解除したい場合は「案内停止」ボタンを押してください。
ツールバー★ボタン(19)>目的地設定

目的地を設定する画面です。目的地を設定すると、現在地からの距離と方角(標高が設定されたウェイポイントを目的地にしている場合は標高差も)がメイン画面の右下に表示されます(電子コンパスが無い機種では距離、標高差のみ)。また、現在地から目的地まで黄色い直線で繋がれます。


目的地までの直線距離と方角です。到着までの目安としてください。


目的地としているウェイポイントに標高が設定されている場合は標高差も表示されます。
上段の黄色いラベルが付いてるのが距離、下段の緑のラベルが標高差です。

■目的地設定画面の使い方
ウェイポイントやルート案内なども含めた細かい説明は「ルート案内」のページで行っていますので、ここでは簡単な説明を。

左の画面が目的地設定画面です。メイン画面のツールバー、一番右の★ボタンをタップすると開きます。画面上部に表示されている経緯度はセンター(画面中央の赤い十字の中心)の経緯度です。

地図をスクロールして、目的地をセンターに合わせて「目指す」を押してください。メイン画面に戻り目的地までの情報が表示されます。地図の端の方は等倍表示だとやりにくいですが、地図を拡大すると設定しやすくなります(ピンチ操作で拡大できます)。

目的地表示を解除したい場合は、再度目的地設定画面を開いて「案内停止」を押してください。それで解除されます。

本来の使い方ではありませんが、この画面で経緯度の確認を行えます。センターの座標が表示されるわけですから、例えば山頂とセンターを重ねて表示される経緯度が正しいか確認してください。実際に山に行く前に経緯度のチェックをしておくと安心です(現地で経緯度のズレに気付いても直すのは結構大変です)。

上ツールバーのボタンはウェイポイントとルート案内のボタンです。説明は「ルート案内」のページで詳しく行っていますので使う場合は必ず説明を読んでください。



地図一覧。星付きは、現在その地図の表示圏内にいるという意味。オレンジ色の地図は現在表示中の地図です。

ツールバーフォルダボタン(14)>地図一覧

登録されている地図の一覧を表示します。

1.検索キーワード
地図の名前の一部を入力すると、その文字列が含まれる地図だけ表示されます。例えば「南ア_北岳」とか「南ア_鳳凰三山」などという様に地図名称に山域の名前を付けておいて「南ア」をキーワードにすると南アルプスの地図だけを一覧に出す、なんて使いかたが出来ます。キーワードを解除したい場合は、キーワードの文字列を消してキャンセルボタンを押してください。

2.最適な地図
現在地の座標と地図の表示範囲を比べて、現在地を含む最も範囲が狭い地図を選び出します。タップすると、その地図を表示します。地図が増えて選ぶのが面倒なときはコレを使うと楽です。

3.地図リスト
登録されている地図はリストで管理されます。リスト1行が地図1枚に相当します。地図名称、地図の画像ファイルサイズを表示します。タップすると地図の詳細情報画面を表示します。

4.表示中の地図
現在メイン画面に表示している地図はオレンジ色で表示されます。地図の行を左にフリックすると削除ボタンが表示されます。それを押すと地図を削除出来ます。ただし、現在表示中の地図は削除出来ません。一度他の地図を表示させてから削除して下さい。

5.地図圏内マーク
星マークが付いているのは現在地が表示範囲内の地図です。星が付いていない地図は表示圏外という事になります。

6.表示
「表示」ボタンを押すと、その地図をメイン画面に表示します。圏外の地図も表示出来ますが、設定の「圏外地図自動切り替え」がオンの場合は地図が切り替わってしまいます。煩わしければオフにしてください。

7.×ボタン
メイン画面に戻ります。

8.ソートボタン(距離、作成、使用、名前)
地図のソート方法を切り替えます。距離は現在地から近い順、作成は最近追加した地図が上に来ます。使用は最近使った地図が上に来ます。名前は名前の文字コード順です。地図名称に「奥多摩_」とか接頭語を付けておくとまとまって並びます。

9.Bluetoothボタン(受信側)
Bluetoothを使ってDIY GPSユーザー同士で地図を共有出来ます。受信側の人はここでボタンを押してください。送信側の人は地図詳細画面でBluetoothでボタンを押します。詳しくはコチラ

10.+ボタン
新規の地図登録を行います。地図の画像だけ思っていて、座標情報を手入力する場合はここから新規登録画面を開いて下さい。地図画像の作り方や設定の仕方はコチラ

11.ゴミ箱ボタン
リストが編集モードになり、地図の削除を出来るようになります。このボタンを押さなくても、各行を左から右にフリックすると削除ボタンが表示されます。削除ボタンを押すと削除されます。


地図名称、地図画像、地図の範囲を経緯度で設定すると使えるようになります。左上基準点と右下基準点は正確に入力してください。

もし難しかったらカシミール3Dのマップカッターを使う事をおすすめしています。説明はコチラ。

ツールバーフォルダボタン(14)>地図一覧>地図詳細

地図の詳細情報を表示、編集する画面です。

1.地図名称
地図の名前です。判りやすい名前を付けてください。

2.Image Picker(青いタブのところ)
タップすると写真アルバムが開くので、前もってカメラロールに入れておいた画像を選んでください。

3.Cordinate Test(オレンジのタブのところ)
地図画像、基準点の経緯度を設定した状態でタップすると、後述の「座標確認モード」になり、座標の確認を出来るようになります。設定した地図の情報が正しいかどうか現地に行く前に確認しておくことをお勧めします。

4.×ボタン
前の画面に戻ります。データを保存する前にこれを押してしまうと変更は保存されません(内容に変更があった場合は保存せずに閉じていいか確認があります)。

5.エクスポートボタン
地図をKMZファイルにして外部アプリにエクスポート出来ます。例えばDropboxの共有フォルダに入れて仲間と共有出来たりします。

6.Bluetoothボタン(送信側)
Bluetoothで地図の送信を行います。地図を送る側はここでボタンを押します。詳しくはコチラ

7.URL
アイフォンニはURLスキームという仕組みがあり、DIY GPSはそれに対応しています。アプリ固有のURL(DIY GPSの場合は”diygps://”)を「Launch center」などに登録することでDIY GPSを起動出来るようになります。で、ただアプリをランチャーから起動出来るだけだとあまり意味がありませんので、起動と同時に開く地図を指定できるようにしました。

この「URLボタン」を押すと、起動時に表示する地図を指定するURLをクリップボードにコピーします。それをランチャーアプリにカスタムURLとして登録すれば、ランチャーから地図を指定してDIY GPSを起動出来るようになります。よく使う地図はそうやってランチャーに登録すると便利かも知れません。

8.保存
設定した情報を保存します。保存せずに完了ボタンを押すと、情報は保存されないので注意してください。

9.左上基準点、右下基準点
地図の左上を右下の座標を設定します。このアプリは、地図画像の左上と右下の経緯度を指定し、地図の範囲を決定します。そこに現在地の経緯度から座標を計算して画像上のどこにいるのか判るという仕組みになっています。なので、この基準点を正しく入力するのがとても大事です。基準点の座標がずれると、当然現 在地の表示もズレます。

経緯度の設定方法は3種類あります。どれで入力しても構いません。基準点座標の設定方法は下で説明しています。地図画像の作り方から取り込み方、設定方法の詳しい説明はコチラ。

※・・・基準点を設定しやすくする方法。地図画像の左上と右下には、なにか目印になるものを配置すると基準点の座標を決定しやすいです。山頂、道の分岐、建物、地名など。何もない原っぱだと入力すべき基準点の座標を決めづらいです。


「地図から入力する」の場合。赤い線の交点を基準点の座標として設定します。場所が決まったら完了ボタンを押してください。
基準座標の設定方法

地図から入力する
Googleマップを表示して、画面中央の十字マークが基準点になるようにして完了ボタンを押します。なにか目標物があればいいんですが、山岳地帯のGoogleマップは目標物に乏しいので難しいかも知れません。

10進法入力
経緯度を数値で入力します。「35.123987」という形になります。

60進法入力
経緯度を「度分秒」の形式で入力します。「35°43'07.03"」という形での入力になります。

「60進 法入力」の場合。経緯度を度分秒、秒の小数点以下の形式で設定します。

こんな具合で、画像と基準画像を設定すると使えるようになります。あとは山に出かけて使うだけ!
正しく設定されたか確認する 座標確認モードについて

左の画像が、地図画像と座標を設定した状態です。オレンジ色のタブをタップすると、赤い点が地図に表示され、その点がある場所の経緯度が地図の上部分に表示されます。

入力した基準点が正しいか、山頂などと赤い点を重ねて経緯度が正しいか確認してください(世界測地系の座標です)。この時点でズレがあると、現地に行ってもズレて表示されます。

ズレが無く、座標に問題が無ければ「保存」を押して地図を保存してください。

以上の地図設定方法は最も基本的な物ですが、慣れていないと難しいと思います。。地図や測地系の知識も必要です。もし自信が無い場合はカシミール3DのマップカッターでKMZファイルを作ってインポートするのが手っ取り早くて座標も正確です。ご検討ください。

[KMZファイルインポート解説

[MacOSXでカシミール3Dを使う最も簡単な方法]

地図一覧、地図詳細設定画面についての詳しい情報はコチラ。



Bluetoothでの地図共有

例えば、仲間内でDIY GPSのユーザーがいる場合に、インターネットを使わずにiPhone同士で直接通信して地図を転送できます。3G回線よりも転送速度が速いので、山に行く途中の電車の中で地図を共有することも出来ます。端末同士の直接通信なので携帯圏外でも使用可能です。山小屋での空き時間に地図交換なんてのも良いですね。

使い方は下記の通りで、送信側と受信側で操作が違いますのでご注意ください。


送信側

1.送信側は送りたい「地図の詳細画面」を開いてください



2.Bluetoothボタンを押します



3.待ちます。受信側がBluetoothボタンを押してあれば、上の画像みたいに機器名がリストに表示されます。




4.機器名をタップしてない側の画面が上のように変わります。
Acceptを押してください。




5.送信開始を押してください。




6.終わるまで待ってください。転送が遅い場合は、送信受信両方でDIY GPSを再起動してから転送すると速くなる事もあります。
受信側

1.受信側は「地図一覧画面」を開いてください



2.Bluetoothボタンを押します



3.送信側、受信側ともに相手の器機が表示されます。
送信側でも受信側でもどっちでもいいので機器名をタップしてください(両方でやらないでください。片方でやればいいです)。




4.受信が上の状態になったら送信側で「送信開始」を押します。受信側は待ってて下さい。



5.受信が始まったら終わるまで待ってください。
地図のサイズが大きいと結構時間が掛ります。




6.受信が終わると受信したKMZファイルが展開され、地図として保存されます。