DIY GPS -iPhoneを山用GPSに
ルート案内

まずは大雑把な説明から


メイン画面のツールバー、一番右の★ボタンです。

メイン画面のツールバーの一番右、★印のボタンをタップすると目的地設定画面が開きます。目的地設定、ウェイポイントの登録と管理、ルートの登録と管理の機能があります。


目的地設定画面の上ツールバーにウェイポイントとルートのボタンが配置されています。

ちょっと使い方が難しいので、よくわからなければこの機能は無視してください(シンプルな目的地設定でも十分便利だと思うし、無理してルート案内を使わなくてもいいと思います)。使用する場合は必ずこのページの説明と注意点をよく読んで、理解した上で使用して下さい。使い方を間違えると却って道に迷ったりして危険です。

まずは用語の説明をします。

用語説明

ウェイポイントとは?
簡単に言えば目的地、チェックポイントの様な物です。登山口、水場、道の分岐、山小屋、山頂など、予定している道中にあるチェックポイントの事をウェイポイントと呼びます。名前、メモ、経緯度、標高などの情報を持ちます。

トラックとは?
GPSロガーなどで記録した点(トラックポイント)が集まった線情報をトラックと言います。1トラックで数百~数千のトラックポイントを含みます。カシミール3Dでも作る事が可能で、登山道そのものを表したい場合などにも使います。

DIY GPSのGPSログ機能は「GPSロガー」のページを参照してください。

ルートとは?トラックとの違いは?
ルートはウェイポイントを繋げた物です。トラックと混同しやすいので注意してください。ルートは例えば日帰りだと10個くらいのウェイポイントしか含みませんから、線の情報としてはトラックより粗いのが普通です。

トラックやルートはカシミール3Dで作れます。そして、それらはDIY GPSにインポートする事が出来ます。

ルートとトラックの違いを知らないとウェイポイントを500個含むルートなんてものを作ってしまう事があります。1回の山行で500個もチェックポイントがあるなんて普通はないですから、そういう細かいデータはトラックとして作るのが正解です。

案内には3種類あります

目的地設定画面では3種類の案内方法があります。なお、案内と言ってもカーナビのように「次の角を右」なんてアナウンスをする機能ではありません。設定した地点までの距離と方角を表示する機能です。山頂を指定しておけば、現在地から山頂までの直線距離がわかるという感じです。

1.シンプルな目的地設定
最もシンプルな使い方です。ウェイポイントもルートも使いません。目的地設定画面で目指したい場所を画面センターのターゲットマークと重ねて「目指す」ボタンを押します。すると、メイン画面には黄色い星マークが表示され、そこまでの距離と方向を画面右下に表示します。目的地に着いてもなにも起こりません。解除や到着の判断は人間が行います。


「目指す」を押すと画面中央の経緯度が目的地としてセットされます。

2.ウェイポイント案内の動作
設定済みのウェイポイントを目的地に設定する事が出来ます。メイン画面の見た目はシンプルな目的地設定と同じですが、目的地に到着するとアラーム音が鳴って案内が解除されます。

3.ルート案内の動作
ルート案内を始めるとまず1つ目のウェイポイントが目的地として設定されます。で、そのウェイポイントに近づくとアラーム(または音声案内)が鳴って次のウェイポイントが目的地に設定されます。

要は、山行中の目的地設定を自動化するのがルート案内です。ルート案内を使えば事前に作っておいたルートに従って次々に目的地が自動設定されます。最後のウェイポイントに着くとアラームが鳴って案内が解除されます。詳しい動作については後述の「ルート案内、ウェイポイント案内の動作」をご覧ください。

ルート設定の『アラーム』が『音声』の場合は到着時に音声でGPS情報が案内されます。

※・・・ルートの途中でルートを変更したり、ルートの途中からルート案内をする場合は、目指すべきウェイポイントを自分で変更する必要があります。詳しくは下記「ウェイポイント情報」をご参照ください。


最後のウェイポイントに着くと案内が終わります。

デモ動画 ルートの作成と案内

デモ動画を作りました。ウェイポイントとルートを作って実際に使うシーンです。他にカシミール3Dでルートを作る方法もあります。

カシミール3Dでルートを作る方法

上のデモ動画ではDIY GPSだけでルートを作っていますが、正直ちょっとめんどうです。そういう場合はカシミール3Dを使うと比較的簡単です。

詳しくはコチラをご覧ください
http://yamagadget.sblo.jp/article/62763518.html

最初は戸惑うかもしれませんが慣れれば簡単ですし、僕は登山計画を作るときについでに作っています(まさかノープランで山に入らないですよね?)。

コースタイム表示を使う場合はルート作成にちょっとコツがあります。例えば縦走の場合、ウェイポイントを山頂と山頂に置いてしまうと、標高差があまりないと判断して短めの時間が表示されます。平坦な道を歩くと判断するためです。

実際には山頂から鞍部に下ってまた登ってなので、標高差があり時間が掛かります。なので、時間計算のことを考えると山頂の間、鞍部にも1個ウェイポイントを入れておく必要があります。ウェイポイント間の距離や標高差が正しく判るほど正確な時間を計算できるようになります。あまり細かく作る必要はありませんが、行程の標高差がそれなりに出るようにルートを作った方が正確な予想に近づきます(それでも実際の状況は計算では判らないので目安でしかありませんが)。


ちゃんと設定したルートを使うと登山がもっと楽しくなります。あとどれくらい?が簡単に判ります。


ウェイポイントをタップすると出るポップアップの右下にあるボタンを押せば目指すウェイポイントを変更出来ます。
ルート案内の概要

左の画像は実際にルート案内の機能を使っている様子です。赤い矢印が現在地、目指しているウェイポイントは星で表示されます。現在目指しているウェイポイントの星は少し大きめになっています。

直線距離、標高差、予想到着時刻が表示されているのでペース配分に役立ちます。

このルートはカシミール3Dで作り、標高も設定されています。設定の[ルート設定-ウェイポイント全描画と所要時間表示]をオンにすると左の画像の様に情報てんこ盛りになります。

ルートを作ってDropbox経由などでiPhone、DIY GPSに取り込めば準備はOK。あとはルート一覧で「案内」ボタンを押せばルート案内が開始されます。各画面の詳しい使い方などは下記の説明をよくお読みください。説明書無しで簡単に使える機能ではありません。

なお、よく聞かれる質問の回答を載せておきます。たまに、ルートの途中でルート案内を開始することがあります。途中の宿泊地で案内を停止したとか、しばらく歩いてからルート案内を開始したとか。その場合、目指しているウェイポイントがルートのスタートになってしまい困ります。

この場合は、目指したいウェイポイントの星をタップしてください。オレンジ色のポップアップが出るので、その右下にある矢印ボタンを押してください。そうすると、そのウェイポイントを目指す様になります。あとは普通にルートを進んでゴールに着けば案内が解除されます。


よくわからなければ、5と6だけ使ってください。

目的地設定画面  ツールバー星アイコン(15)>目的地設定

左の画像が目的地設定画面です。シンプルな目的地設定機能を使う場合は下ツールバーのボタンを使います。ウェイポイントやルートの機能は上ツールバーにあります。

1.センターの経緯度
画面中央、赤い線の交点(センター)の経緯度を表示します。「目指す」ボタンと「★+」ボタンはこの座標が使用されます。

2.現在地表示
ユーザーの現在地が赤い球のアイコンで表示されます。目的地設定の目安に使ってください。

3.センター
赤い線の交点を目的地やウェイポイントを登録したい地点に合わせて、それぞれ「目指す」や「★+」ボタンを押してください。

4.現在地ボタン
押すと、ユーザーの現在地がセンターと重なります。現在地をウェイポイントとして登録したい場合などに使って下さい。

5.×ボタン
この画面を閉じます。

6.目指すボタン(シンプルな目的地設定です)
これを押すとセンターの経緯度を目的地に設定してメイン画面に戻ります。ルートとかウェイポイントとかよくわからない場合はこれを使ってください。

7.案内停止ボタン
目的地の設定が解除されます。ウェイポイント案内やルート案内もこのボタンを押すと終了します。

8.★↓ボタン アクティブルート、ウェイポイントへのショートカット
現在ウェイポイントかルートによる案内を行っている場合、このボタンを押すとそのルートやウェイポイントの詳細画面に飛べます。ルートの内容を確認したい場合、ルート内の目標としているウェイポイントを変更したい場合などはここから詳細画面を開くと簡単です。

9.★+ボタン ウェイポイント新規登録
センターの経緯度を元にウェイポイントを作ります。ウェイポイントには名前とメモを書き込めるので、なにか山行中にメモを残したい場合などに使っても良いかも。詳しくはコチラ

10.★横線ボタン ウェイポイント一覧表示
ウェイポイントを一覧表示します。ウェイポイントを順番に選んで新規ルートを作ったり、ウェイポイントを目的地に設定したり、ウェイポイントの内容を変更できたりします。詳しくはコチラ

11.ルートボタン ルート一覧表示
ルートの一覧を表示します。ルートの管理、ルートによる案内の開始と停止を行えます。詳しくはコチラ


名前を入力して「保存」を押すとウェイポイントが1個出来ます。
目的地設定>9 ★+ボタン>ウェイポイント新規登録

名前、読み方(ガイドスピーチ機能で使用)、メモ、標高を入力出来ます。経緯度を変更したい場合は10進法入力か、60進法入力のボタンを押してください。地図で合わせたい場合は保存せず完了を押して前の画面に戻って下さい。

標高は、現在地にウェイポイントを作る場合はGPSが測位した標高がセットされますが、それ以外の場所では0mがセットされます。

名前は入力必須で、メモは任意です。入力が終わったら「保存」を押してください。


ウェイポイントの管理やルートの新規作成を行えます。

目的地設定>10 ★横線ボタン>ウェイポイント一覧

登録されているウェイポイントを表示します。表示する手段は2つ。キーワードによる検索と、現在メイン画面で表示している地図内のウェイポイントを表示する方法です。デフォルトの動作として、まず表示中の地図内のウェイポイントを表示します。

1.キーワード検索
キーワードを入れて検索ボタンを押すと、キーワードが名前に含まれるウェイポイントを表示します。なので、ウェイポイントを作るときに「南ア」とか「奥多摩」とか「富士山」とか共通のキーワードを入れておくと良いかもしれません。キーワードを入力せずに検索を押すと全件が表示されます。キーワードを解除したい場合は、キーワードの文字列を消してキャンセルボタンを押してください。

2.表示中の地図内
例えば、メイン画面で富士山の地図を表示していた場合は富士山の地図に含まれるウェイポイントを表示します。

3.ウェイポイントの各行
タップすると名前の左側に番号が表示されます。その順番でルートが作られます。登録するウェイポイントをタップし終えたら、画面下部の「ルートを作る」を押してください。新規ルートを作る事が出来ます。


こんな感じでルートに登録するウェイポイントに番号を振ります。

4.案内ボタン
ルートではなくウェイポイント単体を目的地に設定する事が出来ます。ウェイポイントが一つしかないルートと考えてください。案内中にこの画面を開くと「停止」と表示されているので、案内を止めたい場合は「停止」をタップしてください。


ウェイポイント単体でも案内の動作が可能です。

5.詳細ボタン
ウェイポイントの詳細画面を開きます。詳しくはコチラ

6.ルートを作るボタン
登録するウェイポイントを選び終えたら、この「ルートを作る」ボタンを押してください。ルートの新規登録画面が表示されます。詳しくはコチラ

7.×ボタン
この画面を閉じます。

8.ゴミ箱ボタン
編集モードになります。これを押さなくても、各行を横にフリックすると削除ボタンが出るので適当に削除してください。消すと当然ルートから消えます。一つのウェイポイントが複数のルートに使われている事もありますので、削除は慎重に行ってください。


名前を入力して保存を押せばルートが作られます。
目的地設定>ウェイポイント一覧>ルート新規登録

1.名前
名前を入力して保存を押せば新しいルートが作られます。

2.ウェイポイントリスト
ルートに含まれるウェイポイントのリストです。内容、順番を確認してください。

3.×ボタン
保存せずに前の画面に戻ります。

4.保存ボタン
ルートを保存します。


ウェイポイントの内容を変更する画面です。座標の変更は慎重に行ってください。

9.完了
この画面を閉じます。

10.保存
内容を変更した場合は「保存」を押してください。保存を押さずに完了を押すと変更は保存されません。

目的地設定>ウェイポイント一覧>ウェイポイント詳細

ウェイポイントの詳細を表示、編集する画面です。

1.名前
ウェイポイントの名前です。判りやすい名前を付けてください。

2.メモ
適当にメモを入力してください。ウェイポイント情報のポップアップ内に表示されます。

3.読み方
ウェイポイントの名前をガイドスピーチで読上げるときに使う名前です。ガイドスピーチ機能はiOS7の機能ですが、結構読み間違いが多いので読み方を指定できるようにしました。正しく読めるなら、中身は漢字でもOKです。右にあるスピーチボタンで試し読みを聞けます。

4.座標
ウェイポイントの経緯度です。

5.座標ロックボタン
画面下部の地図で座標を変更出来るのですが、誤操作で座標が変わると問題なので最初はロックが掛かっています。もし変更したい場合はタップしてアンロック状態にしてください。


ロックを解除するとこんな感じになります。

6.座標直接入力
ウェイポイントの経緯度を数値で直接入力する画面を開きます。

7.標高
ウェイポイントの標高です。

8.地図
センターの赤い交点がウェイポイントの地点です。座標ロックを外すとスクロール出来る様になります。スクロールするとウェイポイントの座標も連動して変わります。


案内を押すとルート案内が始まります。


iPhoneの設定の『Appのバックグラウンド更新』がオフのままGPSログの機能を使おうとするとアラートが表示されます。
目的地設定>11 ルートボタン>ルート一覧

登録されているルートを一覧表示します。

1.キーワード
ルートの名前の一部を入力すると、その文字列が含まれるルートだけ表示されます。例えば「南ア_北岳ルート」とか「南ア_鳳凰三山ルート」などという様に名称に山域の名前を付けておいて「南ア」をキーワードにすると南アルプスのルートだけを表示出来ます。キーワードを解除したい場合は、キーワードの文字列を消してキャンセルボタンを押してください。

2.各行
タップするとルート詳細画面を開きます。

3.案内ボタン
押すとルートに案内を開始できます。「案内開始」を選ぶと設定したルートのスタートから順に開始し、「逆ルート案内」を選ぶとゴールから逆に案内します。例えば、登山口から山頂までのルートを設定し、登りは「案内開始」を使って下山は「逆ルート案内」を使うという使い方になります。

往復案内は、開始すると往路として普通にルート案内が動き出し、ゴールに着くと自動で復路(逆ルート案内)のルート案内を開始する機能です。ピストンルートの時は便利かと思います。

※iPhoneの設定『Appのバックグラウンド更新』がオフの場合はルート案内の機能は使えません。使いたい場合は『設定->一般->Appのバックグラウンド更新』をオンにして下さい(全体、アプリ個別ともに)。

4.×ボタン
×ボタンを押すと前の画面に戻ります。

5.ソートボタン(使用、作成、名前)
ルートの並び順を「作成」「使用」「名前」で切り替えられます。「作成」と「使用」は新しい物が上に来ます。日付の降順です。

6.Bluetoothボタン(受信側)
Bluetooth通信で他のDIY GPSユーザーとルート情報を共有出来ます。受信したいときはこのボタンを押してください。送信側はルート詳細画面でBluetoothボタンを押してください。送受信の手順は地図の転送と同じです。詳しくはコチラ

7.ゴミ箱ボタン
ルートの削除をしたい場合はゴミ箱ボタンを押してリストを編集モードにしてください。


ルートの管理を行う画面です。
目的地設定>ルート一覧>ルート詳細

1.名前
名前を入力して保存を押せば新しいルートが作られます。

2.ウェイポイントリスト
ルートに含まれるウェイポイントのリストです。行を左にフリックすると削除ボタンが表示されます。押すと削除出来ます。

各行をタップ
ルート案内をしていないときはタップしても何も起こりません。ルート案内をしている場合は、現在アクティブなウェイポイントの行がオレンジになります。ウェイポイントを飛ばしたい場合などは、次に目指すウェイポイントの行をタップしてください。するとそこを目的地として設定します。


ルート案内中は、アクティブなウェイポイントを変更できます。

3.×ボタン
前の画面に戻ります。

4.エクスポートボタン
ルートをGPX形式のファイルに変換し、各種対応アプリへ送る事が出来ます。Dropboxに保存する事も出来ますので、パソコンに送りたい場合はDropboxに送ると簡単です。

5.Bluetoothボタン(送信側)
Bluetoothでルートの送信を行います。送信したい側ではこのボタンを押してください。送受信の手順は地図のBluetooth転送と同じです。詳しくはコチラ。

6.保存ボタン
名前を変更した場合は保存ボタンで保存してください。ウェイポイントの削除や追加は保存を押さなくてもデータに反映されます。ルート案内中は使用できません。

7.+ボタン
ルートにウェイポイントを追加します。押すとウェイポイント一覧画面が表示されるので、そこから登録したい順にウェイポイントをタップして「ルートに追加する」を押してください。ルート案内中は使用できません。

8.ゴミ箱ボタン
ウェイポイントをまとめて削除をしたい場合はゴミ箱ボタンを押してリストを編集モードにしてください。


案内中はこんな画面になります。


最後のウェイポイントに着くと案内は終了します。このアラート表示は数秒で自動的に消えます。
ルート案内、ウェイポイント案内中の動作

左の画像が目的地案内中の様子です。

1.ウェイポイント(目的地)
現在目標としているウェイポイントは黄色い★で示されます。

2.現在地アイコン
自分が今いる場所です。

3.目的地までの距離と方向(条件によっては標高差)
ウェイポイントまでの距離と標高差、方向を表示します。2の矢印の左斜め上に黄色い★があるので、3の矢印は左斜め上を指します。


カシミール3Dからインポートしたルートなど、ウェイポイントに標高が設定されている場合はこのように距離だけでなく標高差も表示されます。676mの部分が距離で、234mの部分が標高差です。これは234m登るという意味です。下山の場合はマイナス表示になります。ウェイポイントに標高がセットされていない場合は標高差は表示されません。

ルート案内中の到着時の動作と到着の判定について

ウェイポイントに近づくとアラームが鳴って(※)目的地を次のウェイポイントに設定します。アラームは設定で『なし』にしていなければスリープ中でもマナーモードでも音が鳴ります。

ウェイポイントの地点まである程度近づいてスルーした場合もアラームは鳴りますが、あまりに遠くを通ってしまった場合は到着と判断出来ません。

GPS座標の誤差やウェイポイントの座標がずれていたなどの原因により、到着と判定する距離まで近づかずにウェイポイントをスルーしてしまう事も考えられます。

いつまでも着かないなーと思った場合はDIY GPSの画面をチェックして下さい。もし通り過ぎていたら、目指すウェイポイントを手動で変更してください。

※『設定-ルート設定-アラーム』が『なし』以外の場合に音が鳴ります。

ルート案内の注意点

過信はしないで下さい
GPSの受信状態やウェイポイントのズレによっては到着の判断が出来ない場合が考えられます。例えば道の分岐をウェイポイントにセットしておいたのに、なんらかの原因でアラームが鳴らない場合は分岐をスルーしてしまう事にもなり危険です。ルート案内を動かしているといっても過信せずDIY GPSの画面を定期的にチェックする、道標や地形などを観察するなどして現在地の把握に努めて下さい。

シンプルな目的地設定の場合アラームは鳴りません
ルート案内、ウェイポイント案内中はウェイポイントの到着ごとにアラームが鳴りますが、シンプルな目的地設定機能の場合は目的地の近くに来てもなにも起こりません。アラームも鳴りませんし、目的地設定も自動解除されません。

ルート案内はバッテリーを消費します
ルート案内、ウェイポイント案内中はウェイポイントまでの距離を常に精度高く測る必要があるためGPSをバックグラウンドでも使用します。距離モードでGPSログを取っている場合と同じだけGPSを使いますので、それなりにバッテリーも消費します。ルート案内を動かしていたらバッテリーが切れて分岐をスルーした、なんて事になると危険です。バッテリーの残量には注意してください。

GPSログを時間モードで3分の設定で記録した場合、通常は省エネプログラムが動いて消費電力を抑えます。が、ルート案内、ウェイポイント案内が動いてる時は省エネプログラムは動きません。消費電力は距離モードでGPSログを取る場合と同じになります。

消費電力を抑える事を優先したいなら、ルート案内やウェイポイント案内は使わずにシンプルな目的地設定を使うとよいでしょう。目的に合わせて使い方を選んで下さい(実際にどのくらい電池を食うか、自分の目的だとどういう使い方が良いか、というのは慣れが必要だと思いますが)。

アラーム音の著作権表示
ウェイポイント到着のアラーム音は音楽素材サイト「魔王魂」さんの音源を使わせて頂きました。http://maoudamashii.jokersounds.com/


先のウェイポイントまで表示されます。

設定>ルート設定>ウェイポイント全描画がオンの場合

ルート設定の『ウェイポイント全描画』がオンの場合は直近で目指しているウェイポイントだけでなく、先のウェイポイントも描画するようになります。ウェイポイントは小さめの☆で表示され、そこまでの直線距離累計と、現在地との標高差が表示されます。

また、ルート設定の『所要時間表示』をオンにすると、ウェイポイントまでの距離や標高差から推定所要時間を計算して表示します。

左の画像の場合、現在地のすぐ左にあるのが目指しているウェイポイントです。各ウェイポイントの右にある黄色い数字が直線距離の累計です。その下にある緑色の数字が現在地との標高差となります。ウェイポイントに標高がセットされていない場合は距離だけ表示されます。

最後のウェイポイントはゴールとして、Gが入った赤い☆が表示されます。各ウェイポイントをタップすると、オレンジ色のポップアップにウェイポイントの情報が表示されます。

注意点・・・地図上でウェイポイント同士が近すぎる場合は距離や時間などが表示されません。左の画像だと、目指しているウェイポイントから2つめのウェイポイントの情報は描画されていません。文字同士が接近しすぎて見づらくなるためです。地図を拡大すれば表示される様になります。


ウェイポイントごとに掛かる時間や予想到着時刻を表示します。これは時間形式を「予想時刻」にした場合。
設定>ルート設定>所要時間表示がオンの場合

ルート設定の「ウェイポイント全描画」がオンで更に「所要時間表示」がオンの場合は距離や標高の下に赤い文字で時間が表示されます。

表示される時間の形式は設定で3タイプから選べます。

「累計時間」の場合は、各ウェイポイントに表示される時間が累計時間として表示されます。ウェイポイント間が徒歩10分のウェイポイントが3つあったら、3つ目のウェイポイントには30分と表示されます。山と高原地図みたいな表示形式、というと解りやすいかも知れません。

「区間時間」にすると、上の例だと全てのウェイポイントに10分と表示されます。ただし、地図上の表示でウェイポイントが接近しすぎている場合は数字を描画しない場合があります。例えば、上の例で1個目と2個目のウェイポイントが近すぎると、文字が重なるのを避けるために2個目の数字を描画しないことがあります。ご注意下さい。

「予想時刻」の場合は、現在時刻に足した時間を表示します。現在が16:30の場合、上の例だと3つ目のウェイポイントには17:00と表示されます。

注意点1・・・ご注意。所要時間はあくまで目安とお考えください。登山道の状況や体調、パーティーの人数などで大きく変わる場合があります。バリエーションルートや岩場など、「道」と呼びにくい場所では歩行速度を遅めにするか、多めに見積もるなど工夫してお使い下さい。自分のペースに対して提示される時間が早過ぎたり遅すぎたりする場合は、歩行時間で調整したり、誤差を意識してお使い下さい。誤差が大きい場合は機能をオフにしちゃってください。

注意点2・・・ルート案内を動かした時に、現在地から最初のウェイポイントまでの距離が10kmを超えている場合は、その分を時間の加算に入れないようにしました。計画段階でコースタイムを見たい場合に家から登山口までの時間も集計されると見づらいためです。


ウェイポイントの情報を簡単に確認出来ます。
ウェイポイント情報

ウェイポイントの☆をタップすると情報を見られます。

1.詳細情報
名前、座標、標高、距離、標高差が表示されます。ウェイポイントにメモが設定されている場合はメモも表示されます。休憩場所や注意点、分岐についての説明などを入れておくと便利です。

2.到着時刻
ウェイポイントに到着した時刻を表示します。さっきの山小屋に着いたの何時だっけ?何分歩いたっけ?という場合に到着時刻がすぐ判るようになります。

3.目的地として設定
山行中にルート案内を止めたり使うルートを切り替えたりすると、最初のウェイポイントが目的地に設定されます。その時はこのボタンを押してターゲットを切り替えてください。

山頂をスルーして巻道を通って進む場合など、ウェイポイントを飛ばして進む場合もこのボタンを押して目指すウェイポイントを切り替えてください。



これがルートのGPXファイルです。
ルートのインポートについて

カシミール3Dでルートを作ってそれをDIY GPSにインポートすることが可能です。

カシミール3Dでルートを作る方法
1.カシミール3Dを起動して、地図上のルートスタート地点にマウスカーソルを合わせて右クリック
2.[新規作成]-[ルート]をクリック
3.ウェイポイントを作りたい地点を左クリック
4.最後まで出来たら右クリックをして「確定」
5.各ウェイポイントの名前を書き換え(ウェイポイントにカーソルを合わせて[ポイント操作]-[プロパティ]か、[ルート操作]-[プロパティ]-[編集ボタン]-[ルート])
6.ウェイポイントにカーソルを合わせて[ルート操作]-[ファイルへ書き出し]でGPXファイルを出力

1~6の手順でルートのGPXファイルが出来るので、それをDropboxなどでiPhoneに送ってDIY GPSで開きます。

左下のエクスポートボタンを押して下さい。


『このアプリで開く...』をタップ。
DIY GPSで開く

エクスポートボタンを押すとアプリ一覧が表示されますが、ここにDIY GPSが無い場合は『このアプリで開く...』をタップして下さい。更にアプリ一覧が表示されます。DIY GPSがインストールされていればあるはずなので、DIY GPSのアイコンをタップして下さい。

※まれにDIY GPSをインストール下のにアイコンが出てこなくなることがあります。その場合はiPhoneのDropboxを再インストールしてみて下さい。


ルートGPXはファイルもそんなに大きくないので大抵一瞬で終わります。
インポート開始

カシミール3Dで作ると、ルートもトラックもGPXファイルとして作られます。それぞれをルートGPX、トラックGPXと呼びます。ルートとトラックの違いはこのページの最初のとこを読んでください。

簡単に言えば、

トラック・・・登山道にピッタリ沿う様に作った道のデータ。
ルート・・・ウェイポイント(チェックポイント)を繋いだ粗い線情報

なります。

通常は、ルートに含まれるウェイポイントの数は100個も行きません。日帰りの場合は多くても20個程度、普通は10個あれば十分です。が、ロングトレイルの場合などでは100個を超えるかも知れません。そんな時は、トラックとして読み込むか、ルートとして読み込むかを選択できます。


トラックとルートを混同している場合は違いをよく理解してからお使い下さい。